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カルト映画・B級映画…『歪な』面白映画紹介
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ボラットの国のマトリックス?『ウォンテッド』

『ウォンテッド』、素晴らしい映画でした。娯楽映画に教訓を

求めるのは愚かな行為と考えておりますが、この映画には

素晴らしいメッセージが有る!それは「自分のボンクラぶりに

人生が嫌になっても、カルトに入るのはやめようね!」(笑)

 

さて、この映画は何かと『マトリックス』と比較されている。

しかしお話は『マトリックス』への意趣返しとなっていて面白

かった。キアヌは目覚めたら救世主となり、カセット一本で

コンバットテクニックも身に付けられる。しかしナルニア国の

タムナスさん…じゃない、ジェームズ・マカヴォイは目覚めて

も「可愛がられる」わ、救世主どころか利用されてただけ

とまったくイイ事なし。このキツさ、身に染みます。

 

そして映像、アクションシーンも『マトリックス』もどきと語る

方もいますが、ロシア…というよりカザフスタン出身の監督、

ティムール・ベグマンベトフの『ナイトウォッチ』を見ている方

なら、ロシア映画界で必死に追求したハリウッド映画な映像

を、本場でパワーアップして完成、と気付き感動すら覚える

のではないでしょうか?

 

ハリウッドの良い面は、海外の才能あるクリエイターを呼び、

仕事を与える懐の深さ。しかし折角才能ある人材を呼んでも、

本人に向かない仕事を与えたり、向いた仕事も肝心のエッジ

の効いた部分を製作側が弱めたり(レイティング対策等)した

結果、「角を矯めて牛を殺す」結果となり、ヘナチョコな作品に

仕上がって、何でこの人呼んだの?な結果になる事も。

 

その中でこの『ウィンテッド』は、『ナイトウォッチ』の要素を

十分生かしきった快作となっています。というか、ネズミも

死体もジョリ姐もモーガン・フリーマンも、等しくゴミの如く破壊

した潔さ!(笑)。ここまで突き抜けた、しかもテンポの良い

人体破壊映画」は久々に見た気がする。三隅研次や石井

輝男に近いノリに感動!

 

良くぞ世間を気にせず自分を貫いた、流石『ボラット』さんの国

ガザフスタン出身のティムール・ベグマンベトフ!と勝手に

エールを送らせて頂きますが、実はホントのハリウッドデビュー

、あのロジャー・コーマン製作の『ザ・グラディエーターⅡ

ローマ帝国への逆襲』を監督した時、何かを学んでのかも

しれない。こんな事ならワシは自分を貫くぞ!!なんてネ。

 

まあこれを悪趣味、と受け取る方は私より立派な人物である

事を保証いたします。でもこの映画、決して低俗なアクション

映画ではありませんよね。『ナイトウォッチ』同様に、全編に

重苦しさが漂っています。これはロシア文学以来の伝統か?

この辺が小池一夫の時代劇テイストでもあり気に入りました。

 

個人的に一番受けたのは、NHKBSで放送していた『華麗

なるペテン師たち』のマーク・ウォーレン(暴力リペアマン役)

のあまりの扱いに…爆笑。こんな役で良かったのか?

 

ところでこの作品はアメコミ、ではなくグラフック・ノベルが原作

ながら大分改変、されど原作の毒を十二分に生かして映画化し、

素晴らしい作品となったと感じています。さて我が国には誇る

べきマンガ文化があるそうですが…『デトロイト・メタル・シティ』

に『20世紀少年』、原作も読まず映画も見てないんですが、

原作の毒も映画化出来ていますか?角を歪めてません?

                                              
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