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カルト映画・B級映画…『歪な』面白映画紹介
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 こいつは痛快娯楽作、『青春トルコ日記 処女すべり』

にっかつロマンポルノは見る機会に多々ありましたが、個人的に中々

見れなかったのが東映ポルノ。今回この作品がニュープリントで上映!

と聞いて、喜び勇んで見に行きました。

 

監督は『不良番長』シリーズの野田幸男。最初は転落しながらも、

トルコ風呂を舞台に逞しく他人を踏み台にしてまで這い上がる女の

生き様(ケン・ローチの『この自由な世界で』に通じるのか・・・それは

言い過ぎ)を、直球勝負なフォークソングの歌詞(笑)に乗せて見せる

青春映画。と思いきや・・・記憶喪失の少女、主人公に復讐の為に

近づく元婦人警官(当然二人共トルコ嬢)が絡み話は愉快に迷走、

強引なオチに至るまで、どう考えてもマヌケな復讐劇、キャットファイト、

挙句の果てカーチェイスに爆発と娯楽要素テンコ盛りの珍作です。

 

また視点を移せば「性風俗研究家(!)」を考証に招いた当時の

トルコのプレイの紹介や、時代を感じさせる様々なボカシ・隠しの

テクニック、あげくの果てに貝を使ったイメージ表現(横山まさみちの

『やる気まんまん』かよっ!)もあれば、獣姦シーン(描写は軽い)も

有り、と好事家には見所満載。

 

と愉快に書き進めましたが、重要かつ印象的な役で、佐藤蛾次郎と

コンビで出演しているシロー役、前野霜一郎について書かなければ

片手落ちでしょう。この映画の公開の年に離婚、翌年には自殺未遂

を起こし、同じ年児玉誉士夫邸にセスナ機で突入、自爆死を遂げた

人物である。この事情が故にあまり上映されなかったのか?

 

彼の生き様、そして死に様については、監督・長谷川和彦が語って

おられる事が秀逸と思います。彼の迷走した生き様と、彼の劇的で

あるはず最期(当時ロッキード事件の真っ最中、海外メディアは

最後のカミカゼ』と報じた)が、現在まったく人々全く忘れ去られて

いる現実が…作家の三島先生が現在の存在感と比べると、色々な

意味で比較せざるを得ない…感慨深いです。

この事実を知った上では、『青春トルコ日記 処女すべり』のラストの

シローのセリフ(大きく文字でも見せる)、

 

「インポになりとうないんゃ!!」

 

・・・あまりにも意味深過ぎる!

 

青春映画度 ★★★
サービス過剰度 ★★★
性風俗研究家度 ★★★★
前野霜一郎とラスト見るべし度 ★★★★★

 

1975年 東映

 

監督 野田幸男 音楽 中村泰士 助監督 澤井信一郎

出演 山川レイカ 荒木ミミ 岡田奈津子 殿山泰司 佐藤蛾次郎 

(イチオシ!)前野霜一郎

 

2008年8月26日 シネマヴェーラ渋谷にて鑑賞(併映 『狂わせたいの』)   z

 

管理人が前野霜一郎の

代表作!と信じている

「野良猫ロック                                   

  ワイルド・ジャンボ」

 

 

 

 

 

 

 

 

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