この作品1998年の公開時に、正直何ともよく分らないまま見た 作品でした。今回改めて劇場にて見るチャンスがあり再見。 なんせ監督(他脚本・撮影・美術まで担当)は今となっては 『オー!マイキー』他での活躍で知られる、石橋義正ですからね。 恥ずかしながら初見の際には、石橋義正という人をあまり理解して いませんでした。改めて勉強させて頂きますと映像・舞台・音楽、 テレビに出版と様々なフィールドで活躍される、正に「現代アートの クリエイター」という紹介がピッタリあてはまる人物。映画・映像も 自分の表現の一つにすぎず、だからこそ「映画こそ命」の作家とは、 別の切り口で映像作品を料理してくれる才人なんでしょう。 『狂わせたいの』は白黒映像と、パフォーマンス集団「ダムタイプ」の エロなパフォーマンスに冒頭から圧倒されるものの、お話の進行と 共に(上映時間60分なのに)そのインパクトが低下、ナンセンス・ シュールとしてもコメディとしても、消化不良になった嫌いはあります。 でも成程、これをインパクト優先で短くまとめ、映像のテロリズムに してしまえば『オー!マイキー』になるんですね。納得。 寺山修司は長編では「映画」として作品を成立させますが、短中編 では映像とイメージのテロ以外何者でもない作品に仕上げた事で、 今見てもインパクトのある作品を完成させています。そんな作品と 並べて評したいのが『狂わせたいの』であり、石橋義正という人物の 活躍である、とまとめさせて頂きます。 ファンの方には役者・石橋義正が見れる貴重な作品・・・(笑)。 l アート度 ★★★★ シルエットならアソコまで見えるのよ度 ★★★★ 1998年 石橋プロダクション 監督・脚本・撮影監督・美術 石橋義正 出演 岡本孝志 分島麻美 キララはづき 木村真束 2008年8月26日 シネマヴェーラ渋谷にて鑑賞
(併映 『青春トルコ日記 処女すべり』) |