上映時間が短い、アメコミ嫌いもそこそこ楽しめる、でも全般的 な評判はイマいち?っぽい『ハンコック』。やっとこさ見ました。 全ての映画を妄想で語る(笑)、という愉快な説がありますが、 ならばこの映画は「アル中の妄想」じゃなくて、「売れない宣伝 マンの妄想」でしょう!あのオチ、広告業界の方の夢だろうが、 鳥取砂丘に落書きするレベルではすまなんぞ… 主人公ハンコックの、前半の「アル中おやじ、暴走モード突入」 は私のような不謹慎な映画好きにはたまりませんが、そんな方 こそ後半のイイ話な部分が鼻につくんでしょう。ちなみに「敵」は 『パニッシャー』(トム・ジェーン版)よりショボいぞ(笑)。 さて『ハンコック』はアメコミヒーローテイストのお話だが、実は 原作を持たない映画オリジナルのストーリー。ところで、アメコミ ヒーローという「馬鹿げた」存在はどうすれば成り立つのだろう? これはウルトラマンであれ仮面ライダーであれ、架空のヒーロー を映画などで描く際に、悩みのタネとなる問題です。 アメコミヒーローがリアルに現世で生きる方法は、大きく分けて 「やたら自身の存在に悩む、苦悩キャラ」「この世の茶番は気に しない超人(神様)」「あまり深く考えない、ポップな脳天気野郎」 となるでしょう(個人的偏見大)。 昔は「超人」「ポップ」な設定が主流、というかメインターゲットが 子供ならそれで十分なんでしょうが、昨今大人までを取り込む となると…ともかく「苦悩キャラ」が主流に。蜘蛛は童貞で悩み、 蝙蝠は金持ちで悩み、社長はクラスター爆弾禁止条約で悩み (嘘)…私は貧乏に悩む『レインボーマン』に共感。 とくだらない話は置いといて、『ハンコック』の面白かった点は、 最初のやざくれオヤジは「ポップ」なヒーローをゲイと切り捨て、 イイ話となってからは最近主流の「苦悩キャラ」に転向し…と 思わせて、最後に実は「超人(神様)キャラ」だったというヒネリ 技はアイデア賞だったかな、とちょっと感服。 但し気になったのは、監督が『キングダム 見えざる敵』の ピーター・バーグなんですが、『キングダム~』同様『ハンコック』 も微妙な手振れ映像。最近(『ボーン・アイデンティティー』以降) アクション映画で流行りとはいえ、いかにもアメコミなこの映画 には相応しくなかったんじゃないの?という気がします。 また公開前の宣伝では、シャーリーズ・セロンのキャラが封印 (『ダークナイト』のアーロン・エッカートみたい)されてました。 これオープンにしてたら、『Gガール 破壊的な彼女』の続編と 思われたか…のか? 最後に。フランス訛りで悪口言われると、大人でも腹立つんだ。 あなたは何語の訛りで、日本語で悪口言われるとキレる(笑)? l |