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カルト映画・B級映画…『歪な』面白映画紹介
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70年代ホラーに忠実だった『ハロウィン』(2007)

~注~ 公開前にupしました。ネタバレ記述有り、ご注意下さい

 

ロブ・ゾンビの『マーダー・ライド・ショー』『デビルズ・リジェクト』

は傑作だった!と確信している私には待ち遠しかった作品。

しかもアメリカ版予告では、オリジナル版のJ・カーペンターの

テーマ曲を使用。流石古き良きホラーを愛する男ロブ・ゾンビ!

と私の期待は、いやが上にも盛り上がるのでありました。

 

しかし本作はリメイク作品。名作のリメイクには危険が付き物。

どの様に手を加えたかで失敗する事も多し。タイトルだけ頂き

内容は別モノ、ってのは勘弁。また現代風にアレンジと、描写

がヌルくなるのもダメパターン。もっともオリジナルを完全コピー

して失笑を買った、ガス・ヴァン・サントの『サイコ』って珍作も

ありましたが…

 

ところが本作は、ブギーマンことマイケル・マイヤーズが何故

誕生したか明かすという。えっ、オリジナルでは殺人者なのか

オカルトな存在なのか、曖昧にしたのが魅力だったのに(続編

作るにも便利だった)…もとの話の改変を意味するならこりゃ

ダメパターンなの??

 

結論から言いますと、それは全くの杞憂でした!面白いっ!

 

~注 以下に更にネタバレ有り、ご注意!!~

 

まずこの映画日本ではR-15、アメリカではR指定。その甲斐

あって描写はかなりアダルトです(笑)。

 

しかしこの映画の「アダルトな描写」とは、ロブ・ゾンビの愛する

70年代のホラー映画に忠実である、と受け取って下さい。まず

残酷描写は(ファタジックな)スプラッター描写ではなく、「リアル

な痛い系」の表現。生々しい表現は、ポラー映画好きの方には

たまらんでしょう(一般の方、ドン引きかも)。レイティングを喰ら

っても、この描写に手を抜かないのは流石ロブ・ゾンビ。

 

また「アダルトな描写」とは、おネエちゃんの乳見せ(笑)にも

現れています。脱ぎ要員の方が遠慮なく出しています。昔の

ホラーにはエロも付きものでしたが、それも余すこと無く再現。

無論ロブ・ゾンビの嫁、シェリー・ムーン・ゾンビにもいかにもな

サービスショットあり(お触りは禁止です、お客さんっ!)

 

またブギーマンは子供も襲います。子供が悲鳴出す出す!

昨今は何かと配慮して、規模の大きい作品ではこのような

シーンを避ける傾向にありますが、ここも70年代のホラー映画

の精神に忠実。なおこのシーン、決して悪趣味ではありません。

アメリカの映画館なら爆笑の起こる場面だと思います(緊張感

が思わず生む笑いね)。

 

同時に「アダルトな描写」な描写は言葉にも生かされています。

最初のマイヤーズ一家のホワイトトラッシュぶりには笑えます。

なんせマイケルの父がウィリアム・フォーサイス(これがホンマ

もんのトラッシュ!)、母がシェリー・ムーン・ゾンビ。この一家の

言葉は放送禁止用語連発もの。これも70年代のホラー映画の

ムードを再現してくれています。なお後半には当然ながら登場

する、ベビーシッターネエちゃんのガーリートークも楽しめます。

 

くどくどと「アダルトな描写」について書きましたが、アメリカでは

2008年4月公開の『Prom Night 』、これも古いスラッシャー映画

のリメイクですが、これがPG-13指定で製作してヒット。そこで

「ホラー映画もティーンが見れるように作らなきゃ(当然残酷描写

やエロ、きわどい言葉も控える事になる)だめじゃないの?」と

いう流れが大手スタジオの間で生まれており、今後のホラー

映画の動向が気になる処です。そういった意味でもその対極の、

大人の映画を作るロブ・ゾンビは本当に貴重な存在。

 

さて、今回の『ハロウィン』では冒頭にオリジナルには無い、

マイケルの少年時代が丁寧に描かれていますが、これが決して

余計な描写ではない。オリジナルの精神科医=ルーミス博士

(演じるはドナルド・プレザンス)は唐突かつ確信的にマイケルを

「邪悪な存在」と決め付けていましたが、今回はマイケルの悲惨

な家庭環境と本人の中の「何か」が狂気を生み、それが直される

事なく成長したが故に、ルーミス博士(本作ではマルコム・マクダ

ウェル)がマイケルを「邪悪な存在」と認識する過程が、丁寧かつ

説得力ある形で描かれています。ある意味この映画で一番怖い

のは、マイケルがブギーマンとなる過程かも…。

 

後半の展開はあえて書きませんが、オリジナルのお約束を守り

つつ…新機軸も有り、これは見てから判断して下さい。一つ見所

としては、ブギーマンが主人公たるネエちゃんを追うシーンは、

単純なシチュエーションだが演出が確かで、緊迫感ある仕上がり

に。こういった描写もさすがロブ・ゾンビ!ダメなホラー映画では

こういったシーンで、「…何やってるんですか?」になりますから。

 

ゲストもウド・キア、ダニー・トレホ(アンタが「俺も昔、ム所に居た」

なんて言ったら、ホントの事じゃないか!)、『ゾンビ』のケン・

フォーリーに、『カッコーの巣の上で』では無くあえて「チャッキー」

の声と紹介したいブラッド・ドゥーリフと、恐ろしく豪華。クリント・

ハワードとシビル・ダニングが何所に出ているか探して楽しもう。

無論ロブ・ゾンビ常連組役者も出演!

 

最後に。マイケルの少年時代を演じた子役、デーグ・フィアは本当     

に上手いです。彼は『ハンコック』にも出演してますが…そう、ハン

コックを激怒させたクソ生意気な餓鬼の役です(笑)。

 

結論。ブギーマンが出たらハンコックを呼べ。以上。

               l

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