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カルト映画・B級映画…『歪な』面白映画紹介
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2009年のベスト作品の一本(今年始まって何日目だよ・・・)
『永遠のこどもたち』

ネタバレ含みますので、ご注意下さい・・・

 

残念ながらこの世には「人の生き死に」があり、我々の極めて身近に

悲劇が存在している。我々はそれらを伝える報道に溺れて過ごし、

そしてある日突然に、そんな悲劇の当事者となってしまう。

 

そんな悲劇が・・・そんな悲劇に実は救いがあれば、どれだけ人の救い

となるであろうか。もし、幼くして悲劇的な最期を遂げたあの子が、今は

天国にいるならば、どこか異なる世界(妖精だったらネバーランド、妖怪

だったら隠れ里etc・・・)で暮らしているならば・・・

 

 

文学にも、そして映画にも「あっち側」の世界が様々に登場しています。

デル・トロ監督の作品です。ギレルモ監督はハリウッドの大作で稼ぎ

理想的な仕事をされている人物です。

 

*映画監督のデビュー作には、その人の本当にやりたい事が詰まって

いる、と申しますがギレルモ監督の長編デビュー作、『クロノス』もそんな

一本。ギミック、美少女、そしてロン・パールマン(笑)・・・納得でしょ!

 

 

そんな私にとってハズレ無し、のギレルモ監督が製作した映画が『永遠の

こどもたち』。大いに期待して見ました。見てみると・・・傑作でした!

 

『パンズ・ラビリンス』のラストは、あの主人公の少女が「こっち側」から

見れば悲劇的な最期を、しかし「あっち側」から見ればこの世の苦難から

開放された幸せを掴んでいた、という「エぇ話や~(涙)」という物語でした。

『永遠のこどもたち』もそんなテイストが味わえるお話、泣けます。

 

が、それ以上に感服したのが映画の作り。オープニングからの全ての

シーンが、後のシーンにつながってくる(オープニングロールまで!)。

まだ未見の人は、これをぜひ気に留めて見てやって下さい。

 

またギレルモ監督は豪華絢爛(悪趣味でキモイともいう)映像・ギミックが

趣味の人ですが、『永遠のこどもたち』のJ・A・バヨナ監督は逆に地味で

手堅い映像で見せます。この作品は今安易に使用されがちなCGなども

なく、撮影上の効果も最小限(だからその少ないシーンが生きてくる)で

映像環境は超低予算風。が計算され作られた映像は味わい深く、これは

撮影と美術の方も相当な実力の方なのでしょう。

 

ところで『パンズ・ラビリンス』も、「綺麗なファンタジーと思って観たのに、

キモイじゃねーかよー」という理不尽な苦情があった様ですが、この『永遠

のこどもたち』も地味ながらキツイ描写があり、上映終了後やや引き気味、

あるいは「想像した映画と違った・・・」的な反応もちらほら。これは「」だの

スピリチュアル」(個人的には非常に嫌いな言葉)といったキーワードの、

宣伝文句に騙された人の反応だったのでしょうか?

 

私見としては映画の宣伝は騙してナンボ、足を運んでくれれば万歳!、で

良いものですから、こんな事ではJAROに苦情を言わず宣伝マンを称える

のが賢明である、と信じています。それに人というもの、映画の宣伝で騙さ

れて鍛えられた方が、「何とか詐欺」に騙されなくて済む・・・と「70年代の

東宝東和の誇大広告」に曝された世代は信じております。

 

それともこういった反応は観客が邦画の、お涙頂戴な映画に慣らされた為

なのか?死んだ人が「よみがえって」きても腐りも臭いもしないキレイな話で

ないとダメなのか?昭和30年代は美しくないといけないのか?映画には

ヘビーな描写の中から、美しいものが表現できる事を忘れてはならない・・・

 

ところでギレルモ監督はメキシコ出身、『パンズ・ラビリンス』の舞台は

内戦下のスペイン。J・A・バヨナ監督はスペイン出身で『永遠のこどもたち』

の舞台もスペイン。メキシコ・スペイン共にカトリックの影響の強い国ですが、

彼らの死生感はキリスト教を離れ、日本人のそれに近いものを感じさせます。

 

もはや神の救いも、この世ならざる者の救いも信じられない我々に、救い

の希望を再び信じられる、そんな日が来るのであろうか・・・

 

 

そんなささやかな願いも、イギリス人がブチ壊してくれます!

*NHKでの放送時、最高にイカした吹替(下ネタ含む)が最高だった

イギリスのTVシリーズ『宇宙船レッドドワーフ号』。シニカルかつ

ブラック、とてつもなく愉快な笑いがお国柄を感じさせます!!

 

作られており、人間に奉仕し続け壊れた日には「シリコンヘブン」になる人工

知能の天国に行ける、と信じこむようプログラムされていた。それに違和感を

覚えた主人公、リスターはクライテンに問いかけた。

 

>リスター

「その、『シリコンヘブン』って同じなの?人間の天国と??」

 

>クライテン

「人間の天国?ガハハハっ! 人間は天国には行きません。

 誰かが人間が(死に対して)動揺しないよう、嘘をついたのですっ!

 

これもまた「真理」なのかなぁ(苦笑)・・・しかしキリスト教圏の国々にも、生死

や「あっち側」についても、いろんな価値観がありますなぁ。キリスト教原理

主義が一番根強いのは、「自由の国」が売りのアメリカって事でしょうか・・・

 

またキレイに話をまとめるより、脱線する事を選んでしまった・・・(涙)

            「ゲゲゲの鬼太郎」

(第2部、70年代版)の

「隠れ里の死神」は、

そんな「あっち側」を

描いた作品の一本。

 

ちょっと話に違いが

ありますが、ギレルモ

作品と「妖怪つながり」

って事で紹介しました。

 

 

 

 

 

 

 

チリ出身、スペインを

中心に活躍中のアレハ

ンドロ・アメナーバル監督

『アザーズ』も、

「あっち側」映画の秀作。

 

 

 

 

 

 

 

私がイチ押しの「あっち側」

映画、クライブ・パーカー

原作・監督『ミディアン』。

 

不細工でも平和な妖怪の

世界と、快楽殺人者(演じる

D・クローネンバーク!)

が闊歩する人間世界・・・

 

こんなイヤな二択なら、

主人公ならずとも妖怪の

世界を選ぶよなぁ~(笑)。

 

 

 

 

 

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