大好きな私。しかし今回の『ミラーズ』は鑑賞前に非常な不安を感じて いました。今回はハリウッドメジャーでの作品。荒れた低予算タッチの 臨場感や名物の残酷描写が出来るのか?主演の『24』野郎キーファー・ サザーランドはそれを許すのか?? 結論から申しますと、それらの心配は杞憂に終わった、傑作ホラーで ありました。よっ、流石アジャさん!! ~記入時点では公開前につき、以下ネタバレ要注意~ 本作はシネスコ作品ですが、いきなり荒れた暗い画面から始まります。 アジャさん、自分のスタイルを守りました(撮影には従来の作品同様、 マキシム・アレクサンドルを起用)。そしてまずは一人殺す! 改変しています。鏡がなぜ邪悪な存在かは置いといて、巨大な建物 (火災のあった百貨店)の警備員を務める父親(キーファー)が、邪悪な ものに影響を受け始め、家族(別居状態)にも危機が忍び寄る・・・ 危うさと、それでも家族を守ろうとする姿はS・キングが支持するTVM版 しかし話が進むにつれ、邪悪なものの正体を探る物語になってくると、 しっかり謎解き話として展開してまいります。そして邪悪な存在の正体 とは・・・オリジナルの設定を生かし、それを捻ったユニークな設定と なっています。ちなみに脚本はアジャ本人と、相棒グレゴリー・ルヴァ スール、変わらず良い仕事しています。 残酷描写は『ハイテンション』や『ヒルズ・ハブ・アイズ』程ではない・・・ ならん死に様に遭遇します。ちなみにこの映画R-15(米ではR指定)、 その為かジャック・バウアーはFワード連発状態。これでイイのか? (製作にキーファー本人が絡んでいるので、多分良いのだろう) そして工夫をこらした鏡との対決を経て、キーファーは家族を守る為に 邪悪な存在と対決します。判りやすい善と悪との対決の構図・・・将に ハリウッド映画な展開ですが家族の為とはいえ、こんな方法とって良い の?という、ジャック・バウアーには出来ないだろう行動が、如何にも アジャならではの味わい。私こんな展開の映画が本当に好きです。 クライマックスは当然ながら鏡が割れまくります。漫画『はだしのゲン』 方には強烈な描写かも(残酷度はそれ程でもない、むしろ美しくもある、 と私は思う)。さてオチにはどんなヒネリがあるのかな・・・。 以上の様に、ホラー映画ファンにも手堅い話の運びと残酷描写、工夫 を凝らした展開などが、いずれも及第点を獲得するであろう一品、と お勧めいたします。 ~以下本筋に関係ないが、実はこれこそ重大なネタバレかも~ しかしこの映画、気になった事が・・・ ①キーファーの息子は小学校低学年(?)にして、とんだ日本の萌え 系アニメヲタクである。彼の恐怖体験より、彼の将来の方が遥かに 恐ろしい・・・(笑)。アジャさん、実は萌え系アニメが好きなの? ②ラストショットで、キーファーの背後にある店のサインが「24 HOURS OPEN」・・・偶々なのか?狙っていたのか?? なんで微妙なところで笑わせるんだ、アジャさんっ!! |