私がアーサー・ランキン・Jr氏という人物と、彼のプロダクションである ランキン=バス プロダクションに興味を持ったのは、2004年10月に 上映された際に、本作の監督小谷承靖氏と共にトークを行っていた くれた事に遭遇したからであった。しかもこのトーク、15分の予定時間 を遥か過ぎ1時間近くも行われたのであった。 え、この上映の為に訪日?(もっとも、別件もあったのかもしれないが)。 しかも深夜の浅草東宝の舞台においてである。今は無き劇場だが 老舗の劇場で設備も痛みぎみ、また正直あまり混んでもいなかった・・・ しかしトークの内容も親切かつ丁寧。25年以上前に、共に製作した TVM作品(日本では劇場公開されたが、米ではTV放送用の作品)の 思い出を大切に語ってくれたのである。このトークの印象から私は、 「(アーサー・ランキン・Jrという人物は)きっと共に製作した仕事仲間を 大事にする、人と人とのつながりから作品を作る製作者に違いない!」 と勝手に確信したのである。この出来事で興味を持ってから、以降 個人的に調べた事をここにまとめさせて頂きました。 さて、私は『極底探検船ポーラーボーラ』を見にいった事でお判りの通り、 何と言っても怪獣映画好き。そんな私にとっての、この時点でアーサー・ ランキン・Jrとランキン=バス プロダクションに対する認識は、以下の 様なものでした。 1)ランキン=バス プロダクション(以下R&B)と東宝の最初の合作怪獣 2)同じ1967年の東映動画のTVアニメ、『キングコング』の製作にも
R&Bは関わっている。こちらの方が映画『キングコングの逆襲』より先 らしい。ちなみに私はこのアニメを殆ど見ていないが、「キング~コング がやってくる 怖くなんかないんだよ~♪」という歌だけは覚えていた。 3)その後少しブランクがあって1977年、R&Bと円谷プロとの合作映画、
『極底探検船ポーラーボーラ』が公開される。私は公開当時見ていな かったが、雑誌やムック本等で大きく紹介されていたのは覚えている。 配給は東宝東和、そうか、宣伝に東和マジックがあったんだ! 4)そして1979年にゴールデン洋画劇場でTVM『バミューダの謎 魔の
三角海域に棲む巨大モンスター』が放送されたが、この作品もR&Bの 製作で、演出は小谷監督(トム・コタニ名義)の作品。私は何となくこの 作品を知っているのだが、当時は「バミューダ(トライアングル)ネタ」の 作品が山程あって(時代だなァ)、それらがごちゃ混ぜの記憶になって いるのかも・・・が正直な感想。 5)日本の特撮映画で海外との合作モノは色々あるが、R&B製作の
作品はコレだけだよね?、多分…。 と、この程度の認識でした。これではアニメーションの熱心なファンの方 に怒られてしまいまう…何故怒られるかは、今後の紹介で明らかにいたしますのでお楽しみに。ともかくこの日のトークで、こんな知識しかなかった私が、改めてアーサー・ランキン・Jrという人物に興味を引かれたのでした。 次回はR&Bが日本の会社と合作で、アニメと映画として製作したキング コング作品を中心に、その軌跡を紹介して参ります。また関連して興味 深いエピソードがありましたら、都度脱線してそれも紹介いたしますので お付き合い頂ければ幸いです。 (続く) |